アタシ達は高校3年生。
それぞれの進路も決まり、冬休みを楽しんでいた。
「アタシたち」と言っても、アタシとタイチは付き合っていて、もう一人はタイチの友達のコージ。
放課後もよく3人で教室に残って話をしたりと、とにかく仲が良かった。
「あーあ、冬休みも終わりかー」とタイチ。
「そうだなー」コージはアタシ達3人の中で唯一、大学に進学する。
春からのキャンパスライフに期待をしているのか、どことなく嬉しそうにも見える。
「それにしても・・・オマエのそのブーツ、変じゃね?」「うるさいなー」「うん・・・確かにちょっと・・・」どうやらアタシの服装とブーツが合っていないらしい。
「別々に見たらどっちもカワイイでしょ!」とアタシは頬を膨らます。
「オマエさ、あの木の後ろに行って、ヒョコって顔出してみてよ」
「はぁ?」ったく、すぐに話が切り替わるのはいつものことだ。
「なんでそんなことすんのよ」「じゃあさ、木の上に飛び乗ってみてよ」「出来るか!!」
まったく意味がわからない。こんなおかしな事ばっかり言ってる2人だけどやっぱ楽しい。
意味なんてないことを言って楽しいのも、やっぱ気が合うからなんだろうな。
「そろそろ行くかー」アタシ達は買い物に来ていたのだが、肝心の買い物をまだしていない。
3人で歩き始める。
アタシは特に必要なものはなかったが、2人は洋服を買いたいようだ。
しかしこの2人、男のクセに洋服選びは特に長い。
アタシは男物の洋服売り場でいつも退屈する。
それを察するのか、たまに変な帽子とかをかぶせてきたりする。
「ワハハ」と笑う2人。面白くないし。。。
「いいから早く決めてよー!」イラッとするのもいつものこと。でもたまにはアタシも提案する。
「これなんてどうかな?」「・・・却下」はいはい、そうですか。どうせセンス悪いですよー。
これまで何度も買い物には来たが、アタシが選んだものはキープにすら入らない。
ちょっとヘコむ。どうせブーツも変だしね。
やっと買い物も終わり、ご飯でも食べようという事になった。
テキトーに入ったお店でメニューを見る。
アタシはちょっとポッチャリ体型なので、外ではあまり食べない女子を演じている。
もちろん、この2人にはバレているのだが。
「決まった?」「うん。アタシはこれ」「そんだけ?どうせ家ではモリモリ食ってんだろ」「ハハハ」
そうですよ。家ではモリモリ食べてますよ。アタシはもう一度メニューを見直す。
「じゃあ、しょうが焼き定食」
「結局、食うんじゃん」
「つーか、オマエが一番食うんじゃん」オマエらが食えって言ったんだろ!「じゃあ頼むぞ」すいませーん。とタイチが手をあげて店員を呼ぶ。
しばらくして料理が運ばれてきた。